うにたこの深海日記

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ひまつぶしの場所に深海はいかが?好きなものを垂れ流すブログ。あなたの好きといくつ繋がれるかな?

【映画】「最強のふたり」から自分の探し方を学ぶ。

 最近は定額動画配信サービスが定着し、気軽に映像作品を楽しめるようになりました。特にコロナの影響により映画館になかなか行けないこのご時世においてはとてもありがたいサービスです。私はネットフリックスを利用しており、映画のみならずアニメもそちらで嗜んでおります。して、休暇を利用して久々にがっつり映画を楽しもうと思い、ラインナップを眺めておりましたところ…。

 とりあえず私、洋画が好きで特にアクション系が好きなんですよね。見たことないやつで面白そうなやつはないか、マッドマックス、トランスポーター、どれも有名どころだけどちゃんとみたことないな…どれにしよう、と探していたところに突如あらわれた一本の作品「最強のふたり」。あー、これ絶対あれだよ。軍人上がりの二人が退役後にいろいろ暴れるやつだ。見よう…。

 ところが、どうにもそういう映画ではないようですね。

https://www.netflix.com/browse?jbv=70232180&jbp=3&jbr=1

 

 さて、あらすじからわかるように、まずアクション映画ではありません。事故により首から下が付随となってしまった資産家の男フィリップは、自信の介護係を雇うため募集を繰り返した。しかし、フィリップの気難しさからほとんどが長持ちしなかった。再び介護係を募集したところに現れた一人の男ドリス。出所したばかりのドリスは失業保険をもらうために就職活動の実績だけを目的にフィリップの募集に応募した。ドリスは面接を受けた証明のサインだけ欲しいとフィリップに 伝え、フィリップは翌日渡すので取りにくるようドリスに伝える。約束通りフィリップ邸に訪れたドリスだったが、約束の書類を渡されるどころか屋敷の案内をされることに。不思議に思うドリスはフィリップに問い詰めるが、なんとフィリップはドリスを雇うと言い出したのだ。粗暴で品行方正とは真逆のドリスをなぜ雇ったのか。困惑するドリスだったが、次第に芽生えるドリスとフィリップの友情、そして心に輝きを取り戻すフィリップ。二人の心の変化には思わず笑みがこぼれてしまう作品です。

 この映画で注目すべき点ですが、実話がベースになっているという点です。ドリスとフィリップ、全く立場の異なる二人。健常者と障がい者、白人と黒人、富豪とスラム街出身、本来であれば決して交わることのない肩書。しかし、その二人が出会ったことでお互いの生き方が少しづつ変わっていくのです。健常者としてではなく、障がい者としてではなく、そして黒人、白人としてではなく、それぞれが「ドリス」と「フィリップ」として。

 私たちにもそういった経験ないでしょうか。どこかでこういう生き方をしなければいけないと、自分を塞ぎ込んでしまうのは現代社会においては誰もが思っているところだと思います。そういった人にこそ見てほしい一作。自分が自分であることを恐れなくていいのだと教えてくれます。

 一家に一人、心にドリスを。