うにたこの深海日記

うにたこの深海日記

ひまつぶしの場所に深海はいかが?好きなものを垂れ流すブログ。あなたの好きといくつ繋がれるかな?

久々の札幌旅は最高の音楽体験でした。

 来たる1月15日、SAKANAQUARIUM アダプト、札幌公演。どれほど待ち侘びただろうか。チケット獲得から約2か月、この日にターゲットを向けてコンディションを整える日々。最前最良の調整を経て、無事年明けにマイカーを電柱にぶつけました。

 いいことがあれば悪いことで帳尻合わせは世の常。チケット当たったんだからそんくらいのアクシデントは相殺分ですわ。

 

 さて、そんなこんなで1月15日早朝。特急列車でいざ札幌へ、すでに指定席を確保しているわしに死角はない。余裕をもってホテルに到着できるスケジュールを組み体力の温存も抜かりなし。さて、いざサカナ

 

運休

 

どおおおおおしてええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!

 

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 午前中発のやつ、全滅。まぁ仕方ない。実は数日前から札幌では過去に類を見ないレベルの大豪雪だったんですね。故に、札幌向けのあらゆる交通機関が除雪間に合わずで麻痺してたんですね。しかもこれ何がヤバいって、道民でもヤバいって思うレベルの豪雪が数日間振り続けたんですよ。ポケモンでいうなら4ターン連続で「からだがしびれてうごけない!」状態です。クソゲーですよね?クソゲーです。

 そんなこんなで最短で昼以降の列車しかなかったのですが、見合わせの可能性がゼロじゃないし、乗れたとてライブまでギリギリ愛、いけないボーダーライン

 しかして、高速バスも当日でとれる席はない。いっそ車走らせるか?修理出してやってきた代車で札幌まで走るか?でも!除雪で麻痺してる交通!車とて足止め食らう可能性が

(雪、飛び越せばいいんじゃね?)

(雪、飛び越せばいいんじゃね?)

(雪、飛び越せばいいんじゃね?)

(雪、飛び越せばいいんじゃね?)

 

 

 飛行機!取れた!きちゃ!ギリ間に合うスケジュール!行ける!

 飛行機飛んだ!新千歳空港!快速列車で札幌!いける!あと一駅!

運転見合わせ

 

どおおおおおしてええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!

 

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 もうだめだ間に合わない!でも、ここまで来てあのサウンドを浴びずに帰れるのか?遅れてでも、這ってでも行く。例え一曲しか聞けなくても、俺は行く。

 

 こうして一駅前で降りてなんとかタクシーで駆け抜けた。約1時間の遅れでどうにか到着。スタッフさんに案内されていざアリーナへ…。

 

 途端!響き渡るは内臓に響き渡る爆音!血管を貫くレーザー光線!瞬く間に音に包まれ、この体に届いたのはまず「DocumentaRy」から。最高のダンスフロアが既に仕上がってるじゃないか。

 申し訳なく前を横切らせていただいて席につき、一呼吸。するとどうでしょう。なんか体が勝手に踊りだすんですよね。これが、サカナクション。ダンスミュージックのスパイスが「耳で聞く音」を通り越して「身体で浴びる音」へ進化を促している。

 

こ れ が サ カ ナ ク シ ョ ン

 

 来て2秒で体がフロアに飲まれたところで、さぁそろそろ次の曲かなと思っていたら一瞬で分かるあのイントロ、「ルーキー」!

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 え、生音でルーキー聞いちゃっていいの?これだけで5万円出すくらいなんだけど。すっごく爽やかでアップテンポなこの曲でステージを見渡し、体が羽ばたいたところで、最近よく聞いていたバチクソにかっこいいイントロ!

 そう!新曲「プラトー」!CMでも流れているこの曲、いきなりライブで聞いちゃっていいんすか?これだけで8万円は出せる。劈くギターサウンドがあり得ないくらいかっこいい。目薬を差す暇もないほど最強のステージだったわけだが…。

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 既に最高潮のボルテージを更に限界突破させるにはこの曲しかない。来てしまった、「アルクアラウンド」が。サカナクションを知ったばかりの頃はこの曲はかなりヘビロテしてたな。これを生音で聞けただけでも10万円の価値はある。

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 少し懐かしい気持ちになりつつ次の曲が始まるけど…あれっ!?このイントロは!?あ!あー!!!

どうしてえええええええええええええええ!!!アイデンティティいいんすかぁぁあああ!!!いや、聞けちゃうのかよアイデンティティ、これだけで14万円は出せるぞ。この曲、ライブで聴くとありえないくらいアドレナリンが弾ける。

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 さて、流石にそろそろクールダウンを挟んでバラード系でも来るのかな…?と、思ったのも束の間。サカナクションが踊らない時間を与えるとでも?そう!ついにきた!Twitterで見た時からずっと気になっていた新曲「ショック!」。ショックダンスはなんとか踊りたいって思ってたから、間に合って本当によかった!ステージ横のモニター演出もすごく楽しかったし、会場一体となってのショックダンスは本当に楽しかった!サビが来るたびに踊り狂う山口さん、ほんま楽しそうでずっとこっちも笑顔にさせられたよ。これだけで20万円は出せる。

 ひとしきり踊り尽くして若干汗ばんできたところで怒涛のラッシュ、そのまま「モス」が始まると会場のボルテージは再び高潮!スルメ曲なんだよなぁ、これ、マジで…。

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 さて、流石に踊り狂ったので少し休みつつライブを楽しもうとしてましたが、事件が起こりました。僕がサカナクションにハマるきっかけとなった曲が…ついにライブで聴けてしまいました。「夜の踊り子」。この時ばかりは心臓が跳ね上がりました。なんかもう、心の中で礼拝してました。ありがとう、本当にありがとう。これだけで30万円の価値はある。

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 半ば放心状態の僕に容赦ない追撃、「新宝島」。一躍大ヒットしたこの曲、まさに体が勝手に踊り出すを体現した最強の一角。レーザー演出がちょー素敵だった。ただ、この時はもうひたすら身体が動いていたので言語化できる感想をあまり持ち合わせておらず。もうこの辺まで来ると身体と音楽が溶け合っていたような気がする。

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 余韻、すごい。余韻を最強にする曲、知っとる?「忘れられないの」しかないよね。いやね、この曲の時の余韻やばかったよ。バチバチに駆け抜けた後のこのサウンドはダメだって。もうね、来るものがある。世界観に浸りすぎてしまう。どう考えても40万円の価値がある。

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 どっぷり余韻を味わったところで最後は新曲「フレンドリー」。うまく言葉で説明できないんだけど、今回のライブは「アダプトタワー」っていう馬鹿でかいオブジェクトを使った演出がいろいろあってさ。こう、うまく言葉で説明できないんだけど。なんか別世界に連れていかれたんだよね。何言ってるか分かんないと思うけど、俺もあの瞬間の自身の体験が訳わかんなかった。それくらいの世界観だった。うん、分からないと思うからオンラインライブ見てほしいな、3000円で見れるから…。

 以降はアンコールからいろいろだったんだけど、この辺は僕の胸の中にしまっておこうかな。MCとか諸々含めて、あそこからの時間だけは言語化せずに心に留めておきたかった。あ、でも加藤さんの新宝島は最高だったとだけ言っておく笑

 

 という訳で個人的に訳50万円レベルの価値があるライブを楽しみました。1時間遅れてしまった勿体ない、というよりも1時間遅れたとは思えない満足度を浴びてしまったなという気持ちでした。

 サカナクションの音楽の凄いところは、各々が自由に受け止められるところかなと思います。音楽の方から「この曲はこう楽しみなさい」というのはなくて、自分が受け止めた形に自在に変わってくれるのがサカナクションの音楽なんですよね。だからライブも、各々が好きに体を揺らして自由に楽しんでたんですよ。よくあるじゃないですか、ライブでこの曲のこの部分はこうして…みたいな。そういうの別にないんすよ。たまに山口さんが踊り出すのでそういうところはみんなで一緒に楽しんでたけど、それが強制じゃなくて共鳴になってるのが本当に良かった。そのおかげか本当に老若男女入り混じった客層でしたね。

 今回のツアーライブ、SAKANAQUARIUM アダプト。従来の流れとは逆に、ライブ後にアルバム発売という新しいスタイルでの試みとなりました。これから続々と新曲が配信されていくでしょう。ダラダラと時間をかけてこの記事を書いてる間に「ショック!」のMVが公開されちまったでや。ちなみにこれ、ライブの光景まんまなんですよ。ステージの左右にあるモニターからニュース番組のシーンが流れてて、ステージであの光景が繰り広げられているって事ですわ。ショックダンスも観れるから、ぜひ再生してほしい。

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 新型コロナが変異株となって再び猛威を奮っております。僕がこのライブに参加できたのは、本当にギリギリのタイミングだったなって思います。サカナクションも、ファンも、ずっとコロナによって音楽を楽しみきれない年月が流れていました。だけど、サカナクションは諦めなかった。オンラインライブという新しい試み、音楽のアップデートを諦めなかった。だから僕も、音楽を楽しむことを諦めません。

 雨降って地固まるってね(ちょっと違う)。さすればこのコロナ禍は雨かな。雨はきまぐれだから、雨になって何年か後になっても、また踊りに行きます。